丈の短いジャケット、
不安になるくらいひらひら動くスカート
………それに紺のハイソックス


そう、何故か俺は今、女子の制服を着せられている










*Costume Play*










事の発端はクラスの女子の中で一番背の高い子の発言だった



「………武田君って女でもイケそうな感じだよね」

「……はい?」

「だってさ、男の子なのに肌綺麗だし、
ガチガチの筋肉が付いてる訳じゃないし……」



私のとかなら着れそうじゃない?
という彼女の発言が原因で放課後着せ替え人形にされたんだ


逃げようとは思ったんだけど、
いつの間にかクラス全員がグルになってて捕まるし
絶対着れないと思ってた制服はあっさり着れちゃうしさ……

しかもこのまま家まで帰れとか……何の罰ゲームなのさ
っていうか今日は政宗の家に泊まるから迎えに来るのに………



「これ、絶対気付かれないよな…もしくはキモ過ぎて他人の振りされるか……」



っていうか校門前で待ってるのってかなり目立つ……
政宗に連絡とって一回家に帰ろうかと携帯を取り出したその時だった



『ねぇ、誰か待ってるの?暇なら遊びに行こう?』

「え、いや……人を待っているので……」

『ぇえ〜、遊ぼうよ〜』

「いや、あの……」



声をかけてきたのは近くにある男子校の生徒二人組だった

俺が女だと本気で思っているらしく、
遊ぶのがダメなら携帯番号教えて、とか
せめて名前だけでも、とか色々と矢継ぎ早に言ってくる


なんていうか………こういうことのを言って良いのかわからないけど、
政宗と比べて格段にコドモ、だよなぁ…



『ねぇ、俺の話聞いてる?』

「あ、えっと……此処で待ち合わせしてるので移動したりはちょっと…」

「ソウイウコト…俺の恋人に馴れ馴れしく触らないでくれないか?」

「あ、政宗……」

「お待たせhoney、此処は冷えるから早く帰ろうか」

『……ちょ、おい!待てよ!』

「……Do not make passes at my lover
Even if I do not have anything to do with your things, I am disgusted」



そう言い残して政宗は俺の手を引いてその場を後にした
そして俺を車に載せて運転席に回って来た政宗は、
凄く面白いものを見た、って感じの顔をしていた



「……で、俺の可愛い恋人は何でこんな可愛い恰好をしているのかな?」

「いや………なんかクラスに嵌められた感じ?」



気付いたらみんなグルでさ………とむくれながら
座ったことで更に短く見えるスカートを出来るかぎり引っ張る
そんなことしても、手を離せば元の長さに戻るんだけどさ……
足を閉じて座る癖なんてないから、
油断すると見苦しいことになりそうだからなぁ……


やっぱりジャケット脱いで膝に掛けるとかしたほうがいいのかな、と
ジャケットを脱ごうとしたその時、運転席から男物のジャケットが飛んで来た



「………政宗?」

「膝に掛けとけ、気になってんだろ?」

「あ、うん…ありがと」

「you're welcome…けどよ、一つ気になってんだけど…
その制服着てた奴は今どうしてるんだ?」

「うん?あぁ大丈夫、
これ文化祭とかのイベントで着る用の備品だって言ってたから」



そう言いつつ政宗のジャケットを引きずらないように気をつけながら膝に掛ける
袖も横に落ちないように軽く畳んで……と納得がいくようにしているうちに
車は政宗の部屋に向けて走り出していた

政宗の車に乗っている間、
クラスの奴から来た『さっきのオトコ誰?!』っていうメールに
『知り合いの大学生』だと無難に返事を返せば、
安心したらしい返信の最後に『誘拐かと思った』と書かれていて思わず笑った


―――俺を、あの辛い場所から連れ出してくれたって点では、
ある意味『誘拐』かもしれないけどね……?



「―あ、でも同意したようなもんだからちょっと違うか」

「………?同意が何だって?」

「ううん、こっちの話……門のトコで待ってたこととか」



声に出していた考え事をそれなりに誤魔化しながら、
見えてきたマンションへと運転を続ける政宗に視線を移す

視線の先の『誘拐犯』は楽しそうに笑う俺を見てから
駐車スペースへと続く坂を下って指定された場所に駐車した


そして徐にシートベルトを外すと何の前触れもなく、
俺の膝にかけたジャケットの下に手を滑り込ませた



「ひゃ………!な、何事?」

「ん…別に、ただ………なんかがヤラシかったからな……」

「やらし……そんなことないって…ただ膝にジャケットかかってるだけだよ?」

「俺のがな?……だからか知らないけど、外から見えない場所に触れたくなる」

「ちょ、やめっ………ん!」



膝から大腿の方へ進めようとする政宗の手をジャケットの上から押さえつければ
するりと押さえられた所を撫でられて、思わず変な声が漏れてしまう

そんな俺の様子に政宗は喉を鳴らして笑いながら脚への刺激を続けるもんだから
ジャケットの上から押さえていた手もチカラが抜けていってしまう



「ぁっ、も……まさむね…!」

「なに?俺のhoney rabbit」

「も、これやめ……っ」

「なぁ……嫌だって言ったらどうする?」

「な、んで……」

「…こんな可愛い格好を、他の、その他大勢が見たからナ………妬いてんの」



お前を泣かせたくてしてる訳じゃねぇぞ?と手をジャケットの下から抜きながら
車の中、色々な要因で半泣きになった俺に、政宗は優しいキスをしてくれた

……それから、政宗は駐車フロアに人がいないのを良い事に
俺の膝にジャケットを乗せたまま横抱きにして部屋へと向かっていった





制服は、週明けに持っていけるような状態ではなく、
緊急クリーニングをされてギリギリ月曜に返されたなんてコト…
恥ずかしくてクラスの奴等にはいえなかった……





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何かいてるんでしょうね?(お前が言うな)
いや、なんか電車の中での髪形に近い女の子が制服着てて
が女物着たらこんなかな?』と思ってしまったのが運のつき、でした

最後中途半端で終わるのは、
セクハラどまりにしか書けない文才のなさが原因です
でも、このサイトにエロを求める人はいないだろうと思う(笑)

あ、ちなみに政宗が途中学生に向かって言ってるコトバは↓
『俺の恋人に手を出すな、お前のことなど相手にしないだろうが虫唾が走る』
という、何ともオレサマ発言なのでした